取扱業務 – 刑事事件service

依頼者は、大手求人サイトを通じて荷物を運ぶ仕事に応募して、１ヶ月ほど仕事を行なっていました。ところが、実際には、その仕事はオレオレ詐欺の受け子の仕事であり、依頼者が荷物を受け取りに行った際に警察に逮捕され、詐欺罪で起訴されました。

依頼者の無実を証明するための証拠収集が必要だったため、事件を公判前整理手続に付するよう請求し、検察官に対する証拠開示請求により、事件に関連するメールやメッセージ等の証拠を入手しました。また、裁判所を通じた照会により、依頼者の求人サイトへの応募状況に関する証拠も入手しました。
公判では、こうして入手した客観的証拠を基に、依頼者が詐欺とは気づかずに加担させられてしまっていたことを主張しました。同種の先例も多い類型の事件であったため、過去の裁判例等を詳細に調査し、裁判所が取る一般的な判断枠組みも意識して最終弁論を行ないました。

故意の存在が否定され、無罪判決が言い渡されました（検察官控訴無く確定）。