【特殊詐欺・早期保釈・執行猶予】被害者複数・被害額多額の特殊詐欺事件で早期保釈・執行猶予を得た事例
取扱事案
依頼者は、特殊詐欺の受け子として逮捕されました。
警察官によれば、余罪が多数あり総被害額も500万円を超える見込みであるため、再逮捕を繰り返して全容解明を目指すとのことでした。
結果
再逮捕は4回に止め、起訴も5件(被害者5名)・被害総額三百数十万円に止めました。
逮捕から約3か月後には保釈許可を得ました。
懲役3年6月の求刑に対し、懲役3年執行猶予5年の判決を得ました。
ポイント
・依頼者との接見を重ねて事案の全体像と証拠関係を把握した上、担当検察官と連絡を取り合って協議を重ね、できるだけ捜査を急ぐよう求めました。
・再逮捕に対しては、身柄拘束に対する不服申立や、牽制を兼ねた保釈請求を小まめに行うことで、担当検察官にプレッシャーをかけて不必要な再逮捕は避けるよう求めました。
・併行して、裁判所にも働きかけて、起訴された事件の公判審理を迅速に進めてもらい、追起訴終了とほぼ同時期に全事件の罪状認否と検察官請求証拠の取調べを終え、速やかに保釈許可決定を得ました。
・保釈後、依頼者の父親の協力により、被害全額を弁償しました。
・併行して、依頼者の再就職先の目処をつけるなど再犯防止環境を整えました。