千葉県弁護士会主催の無罪事例報告会で、無罪となった千葉地判令和5年10月27日(覚醒剤取締法違反、関税法違反事件)を報告しました
2024.07.12ブログ
2024年7月
弁護士 菅 野 亮
千葉県弁護士会主催の無罪事例報告会で、無罪となった千葉地判令和5年10月27日を報告しました(覚醒剤取締法違反、関税法違反)。この事件は、交際相手に欺され、知らないうちに違法薬物の運び屋にされてしまったケースで(友達に渡すプレゼントだと言って渡されたハンドバッグ内に覚醒剤が隠匿されていました。)、一種のロマンス詐欺といえる事例でした。
依頼者の母国語が少数言語であったため、通訳人捜しに苦労し、大使館に協力を求めたことや弁護活動で工夫した点などを話しました。
無罪事例報告会では、他の弁護士が獲得した無罪事例2件(①違法収集証拠の主張が認められて証拠が排除され、無罪になった事例、及び②被害者に対する有形力の行使は認められるが、それがごく軽微なもので不法な有形力の行使とまではいえないので暴行罪における暴行とはいえないとされて無罪となった事例。)の報告もありました。いずれも興味深い事例で、私自身にとっても勉強になる報告会でした。
以上
★弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★