「法廷技術講師養成研修」の講師を担当しました。
2023年10月
弁護士 菅 野 亮
第二東京弁護士会で、法廷技術講師養成研修の講師をしました。
研修のパートナーとして、神山啓史先生にも参加いただきました。
法廷技術講師養成研修とは、各地の弁護士会で実施されている法廷技術研修で講師を担う弁護士に講師になる実演をしていただき、講師としての講評に問題がないか分析・検討・意見交換等をするものです。
いわば、どう教えるか、という点を伝える研修となります。
私自身も、かなり前にはなりますが、コロラドで数日間、NITA(National Institute for Trial Advocacy)の研修(講師養成研修)を受けています。
法廷技術の指導は、アメリカのNITAの教えに従い、①見だし、②再現、③理由、④処方と4つのステップを守った講評(cretique)を行うものです。
さらに、
・受講生に一番問題ある点を指導、
・講評は1点に絞る、
・コンパクトな講評にする、
・改善できるポイントについて講評する、
・受講生全体(1グループ、8人で研修を行います。)のことを考える、
など、教え方のルールがあります。
理念として分かっていても、いざ、その場で実演をみて、NITAのメソッドに従って講評を行うことは簡単ではありません。
朝9時から夜6時までの長時間にわたる研修でしたが、受講生は、みな熱心でした。
NITAのメソッドや法廷技術がこれからも正しく広がっていって欲しいと思います。
以上
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★