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中井淳一弁護士が模擬評議の弁護人役を務めました。

2023.02.14ブログ

 2023年2月3日及び4日に、千葉地方裁判所及び千葉県弁護士会の共催で、2022年度の模擬評議が実施され、当事務所の中井淳一弁護士が弁護人役を務めました。
 模擬評議とは、一般市民の方々を裁判員役として招き、模擬裁判での検察官・弁護人の主張・立証を見た上で、裁判官を交えて事実認定等に関する評議を行ってもらい、その評議の過程を法曹三者や刑事法研究者が傍聴するというイベントです。
 模擬評議を実施する狙いは、裁判員裁判における評議の実態を法曹三者等が把握して議論を深めることで、刑事裁判実務の向上を図る点にあります。

 千葉県では、例年、千葉地方裁判所と千葉県弁護士会の共催により模擬評議が実施されてきましたが、本年度は、中井淳一弁護士が弁護人役として模擬裁判に参加しました。
 本年度の模擬評議のテーマは、「共犯事件における共同正犯と幇助犯の区分け」であり、犯行への関与の度合いが比較的低い被告人に共同正犯が成立するかが争われた事案が用いられました。

 共同正犯と幇助犯の区分けは、実務的に難しいテーマの一つであり、裁判例においても統一的な判断が示されてきたわけではありません。そのため、一般市民である裁判員の方々に、「共同正犯」や「幇助犯」といった法律概念を適切に理解してもらうためには、法曹三者が工夫を凝らした法廷活動を行っていく必要があります。
 模擬評議で得られた知見を今後の弁護活動に活かしていけるよう、研鑽を重ねたいと思います。

弁護士/英国弁護士 中井淳一
https://japanese-lawyer.com/

 

★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★