刑事事件におけるDNA型鑑定 ①DNA型鑑定とは
2020.04.01ブログ
刑事裁判では、いわゆるDNA型鑑定が、重要な証拠となることが多くあります。
成人の身体は、約60兆個の細胞で構成されているそうですが、元々は1個の受精卵から分裂を繰り返しているので、どの細胞にあるDNAの型(アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類の塩基の組み合わせ)も、全て同一で、かつ、終生変わらないという特徴があります。そのような「型」の個体差を利用して、個人の識別異動を行う鑑定手法をDNA型鑑定と呼んでいます。
DNA型鑑定の手法は、いくつかの種類がありますが、近年、警察(科捜研)で主流となっている方法を用いた場合、全く同じ「型」を持つ人が出現する可能性は、4兆7000億人に1人という計算になり、実際には同一人で間違いないと確定し得るレベルまで識別が可能となったと言われています。
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★