イギリス便り② ~GDL (Graduate Diploma in Law) コースについて~
9月下旬から,City, University of LondonのGDL (Graduate Diploma in Law) コースがスタートしました。今回は,このコースについてご紹介したいと思います。
GDLコースは,法学以外の分野で学位を取得した学生が,1年間で法学の学位に相当する資格を取得できるコースです。多くの学生が,GDLコースを修了した後,弁護士資格取得のための実務コースへと進みます。
GDLコースで学ぶ内容は,イギリス(イングランド,ウェールズ)の基礎的な法律全般です。具体的には,以下の7科目がメインとなっています。
・Public Law(公法)
・Contract Law(契約法)
・Criminal Law(刑法)
・Equity & Trust(信託法)
・European Law(EU法)
・Land Law(不動産法)
・Tort Law(不法行為法)
日本法と概念の近いものから,まったく馴染みのないものまで様々ですが,common lawをベースとする法体系を学ぶのは,色々な面で非常に興味深いです。
大学の授業は,いずれの科目についても,大教室でのlectureと,少人数のクラスによるtutorialがあります。授業外でのreadingも多く求められるため,なかなか忙しい大学生活となっています。
弁護士 中井淳一
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★