裁判員の守秘義務について説明して下さい。
よくあるご質問裁判員制度
裁判員は,法律上の守秘義務を負いますが,裁判のことを何も話せないというわけではありません。
守秘義務の範囲は,以下の点に限られています(裁判員法70条)。
- 評議の秘密
どのような評議の過程を経て結論に達したか,各裁判員や裁判官がどのような意見を述べたか,評決の際の多数決の数など - その他職務上知り得た秘密
裁判員の名前や住所,被害者等事件関係者のプライバシー情報
上記以外の事項で,公開の法廷で見たり,聞いたりしたこと(読み上げられた証拠書類の内容、証人尋問の内容、判決の内容など)は,守秘義務を負わないものとされています。
裁判の感想などについて,積極的に述べることが求められる機会もあり,裁判員になった場合には守秘義務の範囲を確認しておくとよいでしょう。
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★