刑事事件におけるドライブレコーダー動画
2018.08.10ブログ
最近では,ドライブレコーダーを登載した車が増えてきています。
交通事故が起きたときには,事故に遭った車や,周囲の車のドライブレコーダーで,事故状況が撮影されていることが少なくありません。
そうしたドライブレコーダーを用いると,事故に関する客観的な情報が判明することがあります。例えば,事故状況が映っていれば,衝突地点は簡単に明らかになりますし,事故前の走行状況が映っていれば,ある時間における移動距離から速度を算出できることもあります。
これまで,交通事故の刑事裁判では,「工学鑑定」と呼ばれる車体の損傷状況や路面のスリップ痕を基に事故前の速度などを算出する鑑定手法が広く行われてきました。
ただ,ドライブレコーダーの普及により,今後は,交通事故事件でも,画像を基にした解析などが増えていくのかもしれません。
弁護士 中井淳一
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★