刑事事件における防犯カメラ動画の解析
2018.07.27ブログ
最近の刑事裁判では,事件の起きた場面自体が防犯カメラで撮影されていたということも,それ程珍しくはありません。
その場合には,通常,防犯カメラの動画が証拠として提出されることになるでしょう。
事実関係に争いがない場合や,防犯カメラに映っている状況が鮮明である場合には,大きな問題はないかもしれません。
ただ,防犯カメラの動画は不鮮明なことも多く,事実を争う事件では,そこからどのような事実が読み取れるのかが問題になることもあります。
そのような場合,まずは,弁護人において,動画を繰り返し見て,内容を検討します。
その上で,弁護側から専門家へ画像の解析を依頼することもあります。不鮮明な画像を専門的技術を用いて可能な範囲で鮮明化した結果,解析前には分からなかった事実が判明することもあります。
弁護士 中井淳一
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★