「訴訟能力を争う刑事弁護 」が出版されました
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私が著者の1人として執筆に携わった「訴訟能力を争う刑事弁護」が現代人文社から出版されました。
日本における訴訟能力研究の最先端にいる弁護士や精神科医,刑事法学者が長年続けていた訴訟能力研究の集大成となる本です。
日本で訴訟能力プロパーの実務本が出るのはおそらくはじめてのことであり,刑事事件に携わる実務関係者の皆様に是非ご一読いただければと思っております。
冒頭の事例解説では知的障害の事例をとりあげ,実際の手続の流れに沿った活動とポイントの解説をかなり詳細に行っております。昨今知的障害が問題になる刑事事件は飛躍的に増えており,そのような事件への対応を学ぶためにお役に立つ本だと思っております。
また,本書には認知症,健忘症,自閉症,知的障害など近時実務で多く見ることの多い障害につき,弁護士が取るべき対応や精神科医からの専門的なコメントが多く盛り込まれており,これらの深い理解に役立つものとなっております。刑事事件のみならず民事事件を担う弁護士にとってもお役に立つ本であると考えております。
佐藤