土地家屋調査士会で研修を実施しました。
2月15日,当事務所の菅野弁護士が講師となり,土地家屋調査士会において,境界問題に関する法律相談等の研修を行い,私も参加しました。
千葉県土地家屋調査士会では,「境界問題相談センターちば」という境界問題を解決するためのセンターを設置しており,そのセンターでは土地家屋調査士と弁護士が同席する形式で相談業務も行っています。
研修会は,そんな境界問題の相談に取り組んでいらっしゃる土地調査家屋士の先生方が法律相談のロールプレイ等を通じて,法律相談のスキルアップを目指す研修会でした。
研修会では,菅野弁護士が,「法律相談の留意点」というテーマで講演を行いました。
自らの豊富な相談経験を活かした,法律相談全般にかかわるお話で,業種の垣根を越えた非常に分かりやすく,明晰な講演でした。
法律相談を少しずつ受けるようになった私にとっても,改めて法律相談とはどのようなものかを考えさせられるものでした。
法律相談のロールプレイでは,私も弁護士役として参加しましたが,相談者役の土地家屋調査士の先生の名演があり,なかなか法律相談がスムーズに進まず,相談の難しさを私自身も改めて痛感いたしました。
また,土地家屋調査士の先生方と一緒に相談させていただいて,調査士の先生方の視点の違い,引き出しの違いにも驚かされました。
そして,何より,大雪のなか,鹿児島,熊本,山口といった遠方からはるばる研修に参加された先生方や,ロールプレイの課題を見てアドバイスのための図面等を作成して研修に参加された先生など,相談員,調停員として一定の経験があるにもかかわらず,あえてこの研修に参加してスキルアップをしようとする先生方の情熱に感服しました。
研修会のあとは,懇親会が行われ,お酒を交えて,土地家屋調査士業界の実情などについて忌憚のないお話を伺うことができました。
普通に弁護士として仕事を行っているだけでは知らない世界を垣間見ることができました。
これからも,様々なバックボーンを持った方々と交流し己の世界を広げていきたいと思い,そして,同じ法律専門家として私も常に自らを高める意識を持ち続けたいと思う大変貴重な機会になりました。
報告者 長尾