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菅野亮弁護士の論文(「被害者参加制度の現状と弁護人の対応」)が掲載されました

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 当事務所の菅野亮弁護士の論文(「被害者参加制度の現状と弁護人の対応」)が季刊刑事弁護(76号)に掲載されました。なお,菅野亮弁護士の論文には,元千葉地方裁判所裁判官である波床昌則弁護士の論文も掲載されています。
被害者参加制度に関する文献はもともと少なく,その中でも弁護人の立場から書かれた文献はほとんどありません。
本論文は,各場面ごとに菅野弁護士の実際の体験に即して,弁護人としてあるべき対応が記載されており,被害者参加への対応に悩む弁護人必読の論文です。
また,本論文には元裁判官のコメントも記載されており,裁判所から期待される弁護人の役割・視点を学ぶことができます。波床論文では,被害感情に関する評価も論じられておりが,弁護人が弁論を行う上で,被害感情等の位置づけについて十分に理解をしておく必要があるものと思われます。

同号には,当事務所の中井弁護士と当職が担当し,覚せい剤の密輸については知情性が否定され,有罪とすることはできないとされた(結果としては,ダイヤモンドの無許可輸入罪で有罪となっています。)裁判員裁判事件のレポートも掲載されております。
密輸事件で,覚せい剤以外の認識がある場合に参考になる事例報告だと思われますので,密輸事件を担当する弁護人の参考となれば幸いです。

                佐藤隆太