日弁連主催の法廷弁護技術研修に参加しました。
8月12日~8月15日,日本弁護士連合会主催,法廷弁護技術研修に参加してきました。
一般の方が審理に参加する裁判員裁判制度の導入以来,従来の書面中心のわかりにくい裁判を脱却し,口頭を中心としたわかりやすい裁判を実現することが求められています。
法廷弁護技術は,裁判員・裁判官に弁護人側の主張を伝え,説得するためのスキルであり,今回の研修はそのようなスキルを習得,向上させるための場です。
研修では,実際の事件を題材に,冒頭陳述,主尋問,反対尋問,弁論の実演を行いますが,その全てがペーパレスで行われます。受講生の弁護士は,少人数のグループに分かれて,受講生と講師の弁護士の前で,一人一人実演し,講師の弁護士から講評を受けます。また,自分の実演は,ビデオに撮影されており,実演後に,ビデオに写された自分の声,姿を確認することができます。
講師からは,話す内容,話し方,立ち振る舞いといったあらゆる点について,チェックを受けます。自分の一挙手一投足に注目が集まると思うと,普段人前で話す以上に,一層の緊張を覚えます。
3日間の研修では,多くの恥をかき,悔しい思いをしてきました。
また,私が,普段如何に,どう見られているか,どう聞こえているのかを意識せず,人前で話してきたのかということを思い知らされました。
体力的にも,大変な研修でしたが,その分,収穫できたものも大きかったと思います。
今回の経験を活かして,日々の業務に励んでいきたいと思います。
報告者 日高・岡本