法廷弁護技術の合宿研修に参加しました(相田)
4月22日,23日に日本弁護士連合会(日弁連)主催の刑事弁護合宿研修に参加してきました。
研修は,講義のパートと事前に与えられた事案を基に,各人が弁護人の立場で刑事裁判の各部分(冒頭陳述,主尋問,反対尋問,弁論)についてメモ等を見ることなく実演し,その場で講師陣から講評されたり,撮影した自分の実演を客観的に確認するといった研修でした。
なぜ,メモ等を見ることなく実演するのか,それは自分の言葉で事実と証拠に基づいて裁判員と裁判官に対して語ることがこれまで法曹がしてきた書面を読み上げることよりも,事実認定者に対して説得的な行為だからです。
日本を代表する刑事弁護人の方々が講師でみえられている中,実演し確認することは緊張もし,恥ずかしい思いもしました。
しかし,この研修に参加していた者はそれぞれ初日よりも二日目,そしてその日のうちにも成長があったように思います。
その中で,特に印象に残った講師のお一人,後藤貞人弁護士の言葉を紹介します。
「法廷弁護は技術である。そして,技術は一日では身につかない。我々はこの技術を磨いて被疑者,被告人のために最善の弁護をするべきである。裁判員裁判がスタートした黎明期に情熱を持って刑事弁護に取り組め。」。
情熱を持って我々の背中を押してくれ,そして牽引してくれている大先輩に続いていかなくてはと考えさせられる研修となりました。
これからも,日々技術を磨き,情熱を持って事件に当たって参ります。
報告者 相田