講演会「成年後見制度と遺言について」
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平成23年1月16日(日),船橋市二和公民館において,一般市民を対象とした「成年後見制度と遺言について」の講演会を行いました。
1時間半という短い時間でしたが,受講された方々は熱心にメモをとるなどされており,この2つの問題の関心の高さが感じられるものとなりました。
両制度は,一見全く異なる制度ですが,両者とも,自らの意思表示が不十分あるいは不可能となったときに,他者に自己の権利や財産を託し,自己の意思を代わって実現させるという点で共通するのだと思います。
その意味では,これら両制度は,人の持つ「将来に対する不安」を少しでも和らげる制度であるとともに,自分の意思を実現するには「人が人とのつながり」が大切であるということを実感させる制度とも言えるのではないでしょうか。
昨日開催された日弁連高齢者・障害者の権利に関する委員会でも,「高齢者の孤立」が問題とされていました。
人と人のつながりが薄れていく昨今,成年後見制度や遺言という「人」の思いが詰まった制度がもっと活用されることで,皆さんの人生がより実りのあるものとなるよう願ってやみません。
濟木