全国倒産法処理ネットワーク 第7回大会(広島)
2008年11月8日,広島で開催された「全国倒産処理ネットワーク」(全倒ネット)の全国大会に参加して,「民事再生手続による小規模企業再生への課題-地方における小規模企業の再生」というパネルディスカッションを聞いてきました。
東京地裁や大阪地裁の民事再生件数と比べ,広島などの地方都市の民事再生事件の申立件数はかなり少ない状況です。件数としては,東京地裁で,平成19年に251件,平成20年(現在まで)に275件,大阪地裁で,平成19年に47件,平成20年(現在まで)に77件と申立件数があるそうですが,広島では,平成19年度で4件とのことです。
大都市圏に民事再生案件が集中する原因は,企業数が多いことや管轄が東京・大阪にあるということもありますが,「倒産」というイメージによる信用毀損が地方のほうが大きいことや,東京・大阪以外の地方都市においては民事再生事件を取り扱う弁護士数が絶対的に不足していることもあるかも知れません。
全倒ネットの全国大会は,昨年は札幌で開催され,夜はおいしいお寿司を食べました。
さて,今年は広島です。牡蠣を堪能しました。
仕事が長引き,その日のうちに帰れず,再び姿を見せる冬の夜空にうかぶシリウスを眺めながら帰ることも多いのですが,こうした出張の日ばかりは少しのんびりと過ごすことができます。
報告者 菅野