「裁判員裁判」の研修に関する報告
暑い夏も終わり,涼しい季節になりました。
法廷での活動やパソコンの画面を見るよりも,カセットコンロでわかしたコーヒーを飲みつつ,夜空の星や月をながめたい季節ですが,実際のところ,そうもいきません。
今回は,この夏,当事務所に関係した研修について報告させていただきます。
コロラドのNITA(全米法廷弁護技術研修所)から帰国してからは,今まで以上に,刑事事件,特に裁判員裁判の研修の企画をしたり,講師を担当することが多くなりました。
7月12日に,大阪で,コロラドに派遣されたメンバーを中心に,「法廷弁護指導者研修」を行い,8月3日に,日弁連で実施された,「法廷弁護トレーニングプログラム」のサブ講師の一人として,研修に参加しました。
千葉県弁護士会でも,8月2,5,6日の3日間で,第2回の「法廷弁護技術研修」を行い,第1回と同様,当事務所の加藤弁護士と講師を担当し,「ケースセオリーの意識」を重視した,実演型研修を実施しました。
研修を講師側で行うと,受講生の優れた実演を見ることで,自分の未熟さを実感すると同時に,自分の弁護人としての活動に何かヒントをもらえるような気がします。
また,他の講師のコメントも自分にとっては非常に参考になるものが多く,特に8月3日にご一緒させて頂いた後藤貞人先生や宮村啓太先生の受講生の実演に対する講評は,隣で聞いているだけで,何か自分に足りないものに気付かせてくれるものでした。
今後とも,法廷の弁護活動(冒頭陳述,主尋問,反対尋問,最終弁論)の実演型研修は続くことと思いますが,そのような研修に参加し,可能な限り,自分の「法廷技術」を高め,依頼者の利益となるように研鑽を積みたいものです。
次回の研修は,11月15,16日に,刑事弁護に関し,弁護士会をリードする高野隆先生,四宮啓先生をお招きして行うことになっており,当事務所の弁護士は,補助講師もしくは傍聴者として参加することになりますが,非常に楽しみです。
報告者 菅野