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取調べにはどのように対応すればいいのでしょうか

よくあるご質問刑事事件

 取調べで話したことは,全て裁判で証拠となる可能性があります。そのため,取調べで何を話すかはよく考える必要があります。
 取調べに対しては,基本的に話すか,黙秘するかどちらかになります。どちらがいいかは,事件の内容・捜査の状況・見込まれる処分などによって変わってきます。弁護人が被疑者の話を聞いた上で,話すか,黙秘するかを決め,被疑者と協議の上で方針を決定することになります。一般的には,話すことで,不起訴となる見込みが高い事件では話し,話すことが法廷で不利な証拠として扱われることが予想される場合は黙秘権を行使することになります。
 仮に話す場合も,聞かれたこと全てに答えなければならないわけではありません。事件と関係のないことに答える必要はありませんし,今捜査の対象となっている事件以外の事件(これを余罪といいます。)のことを答える義務はありません。また,わからないこと・曖昧なことを無理に答える必要もありません。原則として事件に関係し,記憶がはっきりしていることを簡潔に答えればそれで大丈夫です。具体的に何を話せばいいかは,弁護人と話し合って決めることになります。