「人質司法」と先端弁護にパネラーとして参加しました
2024年9月
弁護士 菅 野 亮
大阪弁護士会で開催された「『人質司法』と先端弁護」のパネルディスカッションに参加しました。
このパネルディスカッションは、一般財団法人プロフェクト大谷司法支援基金(以下「大谷基金」といいます。)が主催し、イノセンス・プロジェクト・ジャパン、国際人権NGO Human Rights Watch、刑事弁護フォーラムが共催したイベントです。
大谷基金では、先端的弁護による冤罪防止プロジェクトを行っており、全国各地の個別刑事事件に対して援助をしています。私も、アドバイザー弁護士として登録をされています。
(大谷基金、先端的弁護による冤罪防止プロジェクト)
https://sentan-bengo.jp/about/
(最先端弁護、アドバイザー弁護士)
https://sentan-bengo.jp/lawyers/
今回の企画では、第1部として、大谷基金が資金等の援助をした2事例の報告があり、第2部では、高山巌弁護士が司会をする中で、以下のパネラーが参加した、パネルディスカッションが行われました。
パネラー 土井香苗
パネラー 高野 隆
パネラー 秋田真志
パネラー 菅野 亮
高野弁護士と秋田弁護士からは、保釈がなかなか許可されない事件でどのような取り組みをすべきか実体験をもとにした話しがあり、Human Rights Watch 日本の土井さんからは、国際法的にみても現在の長期化する身体拘束(人質司法)が深刻な人権侵害であるとの発言がありました。
高野弁護士からは、保釈許可を得た事例で、かなり厳しい保釈条件を弁護側から求めた事例の報告がありましたが、「ここまでしなければ保釈がでないというのはおかしい。保釈を得るためやむを得ないとはいえ、反省している。」との発言が印象的でしたが、依頼者が無罪を主張するためにも人質司法を打破しなければならないと改めて感じました。
以上
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★