海外で、「葉っぱあるよ。」にご用心
2023年9月
弁護士 菅 野 亮
バックパッカーをしていた時、アジア・中近東を放浪しましたが、よく、「葉っぱ、あるよ」などと片言の日本語で話しかけられたり、『「マリファナ」、「ガンジャー」、「ハシュシュ」どう?』などと、持ちかけられることがありました。
インドの安宿のドミトリーなどでは、実際に、「葉っぱ」をタバコのように吸引し、それ目的で長期滞在する人もよく見かけました(終日ごろごろし、夜になると葉っぱを吸う生活に、はまったバックパッカーを「沈殿」などと呼ぶ人もいました。)。
実際に、どんな、「葉っぱ」なのか、「ガンジャー」・「ハシュシュ」がどのような違法薬物であったか、今となってはわかりませんが、その多くは、大麻関係だと思われます。
刑事裁判では、大麻取締法違反で押収された乾燥大麻や大麻樹脂の実物を見る機会もありますが、覚醒剤と異なり、大麻には、特有の臭いがあります。いまであれば、その臭いで、「葉っぱ」が大麻であったかどうか分かったかも知れません。
また、オランダなどでは、定められた店(紛らわしいですが、「コーヒーショップ」などと看板が出ています。)での大麻使用は合法で、日本の法制度とは異なる国もあります。
ただし、日本では、大麻の「栽培」、「輸入」、「譲渡」等は、大麻取締法違反で処罰されますので注意が必要です。
以上
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★