【早期釈放・起訴猶予】強盗致傷罪で逮捕されたが、窃盗・暴行罪が認定されて不起訴となった事例
取扱事案
被疑者(50代・女性)は、スーパーでの万引きが見付かり逮捕されそうになったときに、相手の手を振りほどこうとして怪我を負わせてしまったことから、強盗致傷罪で現行犯逮捕・勾留されました。
当初は国選弁護人が選任されたようですが、不安を感じた父親が、勾留延長後(逮捕されてから約13日目)に法律事務所シリウスに相談に来られました。
父親は、処分の見通しはおろか、被疑者が逮捕されたときの状況さえ良くわからないため不安で夜も眠れないと訴え、「どうなっているのかを知りたい。父親としてできることは何でもする。娘を助け出して欲しい。」と強く希望していました。
そこで、相談を受けた担当弁護士が、直ちに被疑者に接見して詳しく事情を聞いた上、私選弁護人を受任しました。
結果
受任後、約5日間で集中的に被害店舗への謝罪や再犯防止環境の構築等を行いつつ、検事との交渉を続けたところ、それが功を奏して、勾留満期の3日前に被疑者は釈放され、不起訴処分を得ることができました。
ポイント
・父親の不安を取り除くため、被疑者の同意を得て事件の詳細を父親に詳しく伝え、更には処分の見通しや早期釈放を得るためにやるべきことなどについても、詳しく説明しました。
・強盗致傷罪は重罪(起訴されたら実刑確実)なので、何としても同罪での起訴は避けてもらいたいという弁護人の意欲を検事にストレートに伝え、交渉を重ねました。
・併行して、検事の発言等から想定される早期釈放・不起訴へのシナリオを念頭に置きつつ、①被疑者との接見を重ねて深い反省を促し、②被害店舗への謝罪を申し入れ、③父親及び妹に協力を得て再犯防止環境を作るなどの、基本的な弁護活動を集中的に行いました。