菅野亮弁護士が,刑弁フォーラム若手ゼミで講師を担当しました
刑事弁護フォーラムの第162回若手ゼミで,密輸事件の弁護活動に関する講義とパネルディスカッションの司会を担当しました。
密輸事件は,存在する証拠が乏しい上,重要な証拠(証人)は,海外にあったり,依頼者の行動の背景にある海外の文化・常識感を事実認定者に伝えることが困難な事件です。他方,裁判実務では,故意を希薄化したり,「経験則」と呼ばれるルールを適用することで,定型的で安易な有罪判決が出されてしまいます。
このゼミが密輸事件を闘う弁護人の何かのヒントになれば幸いです。
ゼミなので本来は参加者といろいろな議論をしながら進めたいのですが,新型コロナ感染症が拡大していることもあり,多くの参加者がZOOMでの参加でした。webでの参加は便利な反面,参加者も発言しにくいこともあるでしょうし,ゼミの雰囲気を作っていくのが難しいと感じました。
弁護士 菅野
【若手ゼミのチラシより】
第162回若手ゼミでは,「覚醒剤密輸事件の弁護活動」をテーマに,著名な刑事弁護人である菅野亮弁護士による講義,刑事事件の経験豊富な弁護士3名(和田恵弁護士,髙橋宗吾弁護士,田中翔弁護士)による密輸事件のケース報告,さらに菅野弁護士も交えたパネルディスカッション(密輸事件特有の経験則との闘い方等をテーマとする予定です。)と,盛り沢山の内容となっています。薬物密輸事件の弁護活動に携わる方はもちろん,外国人事件その他のどんな事件を闘う弁護人にとっても,弁護活動のヒントがきっと見つかるゼミになると思います。