専門家（精神科医）に対する尋問の研修の講師を担当しました
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２０２０年１１月 菅野 亮
東京第二弁護士会で，精神科医の五十嵐禎人先生（千葉大学社会精神保健教育研究センター・日本司法精神医学会理事長）及び私が講師となって，専門家に対する証人尋問の研修が行われました。
午前中は，五十嵐禎人先生から，鑑定人が鑑定を行う際に留意している点などに関する講義があり，その後，私から専門家証人に対する尋問準備の講義を行いました。
午後は，模擬の鑑定書を利用して，受講生が，実際に五十嵐先生に主尋問及び反対尋問を行う練習をしました。
受講生は，鑑定書を読み込んだ上で，尋問を行うわけですが，五十嵐先生が「はい」と証言してくれると考えて行った質問に「はい」と言ってもらえなかったり，漠然と抽象的な質問をして関係ない説明を引き出したり苦労していました。
実際の法廷においても，専門家が専門的知識に基づき説明を行う際に，不正確な切り取り方では「はい」ということはありませんし，オープンな問いをする場合でも，場面等を適切に限定しなければ，関係ない説明が行われてしまうことがよくあります。
実際の精神科医に尋問する機会が与えられるという意味でとても価値ある研修になったと思います。
以上
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★
