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司法面接とはなんですか?

よくあるご質問被害者参加制度等

最近,捜査の現場では,「司法面接」という手法が取り入れられています。
これは,虐待などの犯罪被害に遭ったり,犯罪を目撃するなどした子供の供述を,①正
しい質問方法で正確に聞き出し,②これを音声とともに録画して正確に記録することによ
って,③質問の繰り返しによる子供の記憶の変遷や二次被害を防ごうという手法です。
虐待や凄惨な犯罪を目撃した子供たちは,既にそのことだけで相当傷付いていますし,
それ自体に強い罪悪感を抱いてしまうと言われています。
ところが,かつての刑事裁判では,そのような子供たちに対し,親,教師,児童福祉機
関の職員,警察官,検察官が繰り返し同じことを質問し,更にその犯罪が起訴されれば,
公開の法廷で検察官,裁判官及び弁護人からも同じような質問がされていました。
これによって,子供は,犯罪被害・目撃場面を何度も思い出し,説明することを強いら
れ,これにより更に傷付く(これを二次被害といいます。)と言われていました。
また,一般的に誘導に乗りやすいとされている子供に対し,何度も繰り返し質問するこ
とにより,その記憶がだんだん歪められ,真相がわからなくなってしまうという問題も指
摘されていました。
このような問題意識から,これらの弊害を少しでも小さくするために取り入れられた手
法が,司法面接であると言われています。
ですから,この手法では,子供に対する質問をただ録画すれば良いわけではありません。
そこには「正しい質問方法」,つまり,導入質問により子供が話しをしやすい雰囲気を
作った上,決して誘導質問はしないなどの正しいルールに則った質問方法が必要です。そ
して,その質問方法を会得するためには,一定のトレーニングが必要であるとも言われて
います。
また,このような子供たちに関わる学校,児童福祉機関,警察,検察が,それぞれ勝手
に動いていたのでは「質問の繰り返し」を防ぐことはできませんから,これらの機関が連
携することにより,このような子供たちに対する窓口を一本化し,迅速に対応できる協力
体制も作られ始めています。